こんにちわ、まことです。

アスペさんにとって、日本は特に生きにくい国だと思います。
なぜなら、日本という国は、少数派が非常に生きにくい国だからです。

例えば性的マイノリティ(ゲイやレズなど)の人って、
日本には実は20人に1人いるという統計が出ているのですが、

実生活で知り合いのうちの20人に1人がそうだという実感はあるでしょうか。
あまりないという人が多いんじゃないでしょうか。

それって実は、本当は性的マイノリティの人でも、
カミングアウトできない人が圧倒的多数だからです。

僕は欧米に1年ほどいたことがありますが、
そこでは当たり前のように「僕はゲイだ」と自分から言う人がいました。

「私たち付き合ってるんだよ」というレズのカップルがいました。

そういう少数派の人たちがいて当たり前。
そういう考えが欧米にはしみ込んでいるので、カミングアウトが思ったよりも身近にあります。
そして、そのカミングアウトを普通に受け入れる度量も、欧米にはあります。

発達障害と性的マイノリティは、種類としては全く異なるでしょう。
しかし、世間でいう少数派ということに変わりはありません。

性的マイノリティが受け入れられにくい日本社会なのに、
アスペルガーという「障害」が受け入れられる日本社会は果たしてくるでしょうか。

どちらも目には決して見えにくい少数派的な価値観。
だからこそ、その人の少数派的な内面は、多数派の人が受け入れようとしない限り、
オープンにされにくいと思います。

日本は元々、同一性が求められる社会ですから、
少しでも「普通」からずれると非難されやすいという特徴があります。

この特徴、どうにかならないと、ほんとにやばいと思います。
これじゃどんどん、日本は「物質的に豊かだけど精神的には、、、」なんてことになります。

自殺率が高いことで有名な日本。
それってやっぱり、日本社会は少数派が生きにくい社会だ、というものが
根底にあるからなんじゃないかと思うんです。

いずれにせよ、アスペさんが抱えている生きづらさと似通ったものを、
日本にいる「少数派」とされる人たちは、抱えているんじゃないかと感じます。