新社会人を目指すアスペルガーのブログ

大学4年の時にアスペルガー(今でいう自閉症スペクトラム)と診断され、今は社会人8年目です。社会で辛い思いをしている発達障がいの方に、「悩んでるのは自分だけじゃないんだ」と安心してもらえるようなブログを目指して始めました。先日社会福祉士国家試験に合格し、発達障がいのある方も対象にした就労支援に携わることになりました。

2014年08月

こんにちわ、まことです。

この前、唯一の内定先である会社さんと面談してきました。
今後の研修についてなど、色々と連絡事項があったためです。
約1カ月ぶりにスーツを着たので、なんだか緊張しました焦

僕は来年以降、この会社でお世話になろうと思っています。

僕がアスペと確定診断されたのは、この会社から内定をいただいた後です。
もちろん、会社の人は誰も、僕がアスペということを知りません。

お医者さんには、「上司には一応報告しといたほうがいい」と言われましたが、
まだ入社していないこの段階でカミングアウトすれば、
内定を取り消されてしまうんじゃないかと思い、報告には至ってません。

それに僕の場合、あくまで軽度ということなので、
何とかして会社に適応できるんじゃないかと、甘い考えを持っているのも事実です。

確かに、いくら軽度だったとしても、何度も転職を繰り返している方や、
自主退職に追い込まれた方がいることは、十分知っています。
でも、僕は大丈夫なんじゃないかと、やっぱり考えてしまうんですよね。

このブログを読んでいらっしゃる方で、大学生の方、社会人の方、色々いると思うのですが、
やっぱり、社会に出る前に自分がアスペと知っているか知っていないかで、
全然違うんじゃないかと僕は思っています。

大学生のうちに診断される場合。
いい意味では、自分の苦手なことをしっかりと自覚したうえで働き始めることができます。
悪い意味では、自分はアスペだけど、この仕事はできるんだろうか、と不安になります。

社会人になってから診断される場合。
いい意味では、期待を胸に社会人生活をスタートできます。
悪い意味では、社会に出てから躓いた時に、自分がアスペだなんて思いもよらず、
自分は何でこんなこともできないんだろうと、自己嫌悪に陥りやすくなるでしょう。

これに関しては、とても一つの記事じゃまとめられないので、
次回以降、いくつかにわけて書きたいと思います。

こんにちわ、まことです。

忘れもしません。2012年4月のことです。
人は、大丈夫じゃないのに「大丈夫だよ」と言うことがあることを初めて知りました。

僕自身、頼まれた物事に関して面倒くさいなと思いながら、
「大丈夫、やるやる」と答えることはあります。
「面倒くさいからいやだ」とストレートに言ってしまうこともありますが爆

ただ、自分以外の他人が「大丈夫」と答えた時に、
それが本当にその人にとって大丈夫なのか、大丈夫じゃないのか分からないのです。
というか、基本相手が「大丈夫」と言ってるのだから、「大丈夫」と思ってるんだろう、
と考えることが多いと思います。無意識にやってるので分かりませんが泣

2012年4月。
バイト先の飲食店で、店が混み合ってきました。
ちょうどその時、僕の労働の終了予定時間がきました。
売上金のチェックなど、僕には終えなければならない仕事が残っていました。

そこには、2人の先輩(AさんとBさん)、僕の3人がいました。

Aさん「まことくんそろそろ仕事終わりだよね。接客は私がやるから、
まことくんは終了までにやらないといけない仕事(売上金チェックなど)に集中してね」
僕「え、いいんですか(申し訳ないなあ)」
Aさん「大丈夫大丈夫」
僕「ありがとうございます!(大丈夫と言ってるから、気にせずに売上金のチェックをしよう)」

僕は、Aさんに言われるがままに、
最優先されるべき接客の全てをAさんに任せ、売上金のチェックに没頭しました。

Bさん「まこと、今忙しいんだから、売上金のチェックは後にして、Aさんのこと手伝って」
僕「え、でもAさんが、僕は接客しなくていいって言ったので...」
Bさん「Aさんはまことに気使ってるんだよ怒。早く手止めて、Aさん手伝って!」
Aさん「大丈夫だから、まことくんは売上金のチェックしてて」
Bさん「もうAさん、そんなまことを甘やかしたらダメですよ怒。早くまこと、接客して」
僕「(てんぱりながら)はい...」

元々Bさんにとって、気の利けない僕は嫌いな存在だったようです。

僕にとっては、「大丈夫だよ」というAさんの言葉の裏に、「本当は大丈夫ではないけど、
僕のことを気遣ってあげよう」という気持ちが含まれていたことが驚きでした。
この時は、頭の中が?マークであふれかえっていて、結局訳のわからないままでした。

しかし、アスペルガーのことを知って、この時のことを振り返った時に、
「言外の意味が分からない」とはこのことだな、と思いました。

あと、
僕「え、でもAさんが、僕は接客しなくていいって言ったので...」
のとこですが、今思えば、どう考えても言いわけですよねこれ笑
この時は、自分としては事実を述べていただけだったのですが...

バイト先で指摘されてましたが、僕は無意識のうちに言い訳をたくさんしてたらしいです。
先輩に叱られても、その時に起こった事実を先輩に説明しただけで、
「言い訳するな」とさらに怒られてしまうという悪循環でした。
この時は、「え、今の言い訳?」と、ますます自分と相手との気持ちのギャップに戸惑いました。

相手が「大丈夫」と言っていても、
本心では「大丈夫」と思っていないことがある。

このことは、アスペの人は、知っておいて損はないと思います。

こんにちわ、まことです。

現在21歳の僕ですが、先日中学生に間違われてしまいました爆
まあ、15歳かと思ったとか、幼く見えますねとか、よくいわれますけど。

発達障害の方で、幼く見られる方は多いようです。
たぶんですが、アスペルガーだと世間の流行に関心がなかったり、
身なりを気にしなかったり、シンプルな服装や髪形に安心感を覚えるので、
必然と幼く見えてしまうのではないでしょうか。

例えば僕の場合ですが、
・髪型は小学校の時から変わってないと、幼馴染に言われる
・上下ともに無地の服装を着ていることが多い(色は流石に上下で異なる)
・最後に新しい服(就活用のスーツを除く)を買ったのは、2年前
・流行に関心がないので、今風の大学生っぽいものは一切分からない
・「浮浪者みたいな、色あせた服を着ないで」と母親に注意された
(本人としては、どこが浮浪者みたいな服装なのか、理解不能)
・昔っから全然変わってないねと言われる
・眉毛を剃る(整える?)人が多いようだが、なぜ剃る必要性があるのか理解不能

こんな感じですかね。
「子供っぽい」という意味をこめてか、「かわいい」と言われることもよくあります。。。

まぁ、「子供っぽい」、「幼い」というところから、
「社会に出てから大丈夫?」と親や周囲の「大人」に心配されることもよくあります。

「頼りなさそう」な見た目から、就活の面接もなかなか通過できなかったのかもしれません。
自分でいうのもあれですが、僕のような見た目の人間に、
「重要な仕事を任せよう」とは、とてもじゃないですが思えないですね、はは。

実際、バイト先でも「まことくんが仕事をするたびに、何かやらかすんじゃないかって
心配しちゃうよ」とパートのおばちゃんにも言われますしね。

「新社会人を目指すアスペルガーのブログ」というタイトルを背負って
記事を書いているからには、新社会人として、見た目はこうであれ、
中身はきちんとしているんだよ、ということを証明していきたいと思う日々です!
「自分らしさ」は忘れない、ということを前提にしたいとも思いますけれど。

こんにちわ、まことです。

アスペルガーの方は、同じ服を着続けたり、いくらそれが不便だとしても
同じものを使い続けたりと、変化を好まない方が多いと思います。

僕もそうです。

長財布を使う大学生が多い中で、僕は高校生の時から現在まで、
100円ショップで買った、小さな財布を使い続けています。約7年間。

正確には、一度か二度買い換えたと思うのですが、100円であることは
変わりませんし、全く同じタイプ、ほぼ同じ色(茶色)の財布を使い続けていることは確かです。

実は非常に使いにくく、今使っている財布には小銭を入れるところに穴が開いていますし、
小さなサイフなので、お目当ての小銭を取り出すのに時間がかかります。
お金を払おうとしたら穴から小銭がジャラジャラ落ちて、「すみません」なんてこともあります笑

しかし、買い換えようとまでは思いません。このまま使い続けるほうが落ち着きます。

なので、アスペルガーの方に、「使いにくそうだから新しいもの買ってあげようか?」という
気遣いは、もしかしたら気遣いにならない可能性があるかもしれません。

これはあくまで僕の場合ですが、使ったことのないタイプの財布をいきなり
プレゼントされても、正直喜べずに、戸惑ってしまうと思います。
「ありがとう」と言って受け取っても、使えずに閉まってしまうかもしれません。
たとえそれが、流行の財布で、かっこよくて、使いやすいと評判の財布だとしても、です。

むしろ、世間で流行なものほど、アスペの人にとっては魅力的でなかったりするかもしれません。
基本的に自分の考えに忠実なので、周りで流行ってるから自分も、という考えは希薄なのかも。
興味関心の強いものに対してはこだわりを見せますが、それ以外のものに関しては、
どうでもよかったりする場合もあると思います。

もしこれを読んでいる方で、アスペルガーの方に、何か
物をプレゼントしたいと思っている場合は、気分転換のためにと、
本人が普段使わないようなものを差し上げるのは、控えたほうがいいかもしれません。

むしろ、「何がほしい?」と直球で聞いてあげたほうが、いいと思います。

アスペルガーの僕も、人に何か物をプレゼントする場合に、
相手の立場に立つことを気をつけないといけないなーと思うところです。

こんにちわ、まことです。

おもしろいテストを見つけたのでご紹介します。
その名も、非コミュ指数テストです(サイトはこちらです)!!!

100点満点で、自分がどれだけコミュニケーションが苦手か診断してくれるようです。

僕は52点で、中度非コミュの中のちょうど真ん中くらいでした。

【40-59: 中度非コミュ】
論理的思考力があれば
ビジネスコミュニケーションは
基本的にほぼ問題ないが、
それ以外の特に情緒的な
コミュニケーション環境において
ぎこちなさが感じられる場合がある。
「他の人とは何か違う」と思われ、
周りから浮きがち。営業など、
人並み以上の対人能力が要求される
仕事は辛い可能性が想定される。

だそうです。

あと、右のグラフによると、僕は中度非コミュの中でも不器用型にあたるようです。

【不器用型】
本来の意味の「非コミュ」であり特効薬はないため、地道に場数を踏むことしかないと思われる。
別の得意なことを見つけて、その方面で第一人者になることで、自信をつけることも有効か。
いずれにしても、「コミュ」に移行するのは最も容易ではないため、
理解のある仲間を見つけ、「非コミュ」を抱えてそれでも楽しく生きることを考えた方が良さそう。

だそうです。

まさしくこれらはアスペルガーらしさを説明していますね!笑

コミュニケーションが苦手でも、そのぶん得意なことがあると信じて、
自分らしく生きていくのが大切ってことですね。

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