新社会人を目指すアスペルガーのブログ

大学4年の時にアスペルガー(今でいう自閉症スペクトラム)と診断され、今は社会人8年目です。社会で辛い思いをしている発達障がいの方に、「悩んでるのは自分だけじゃないんだ」と安心してもらえるようなブログを目指して始めました。先日社会福祉士国家試験に合格し、発達障がいのある方も対象にした就労支援に携わることになりました。

2014年12月

こんにちわ、まことです。

今年ももうすぐ終わりですね。
別に日付が変わったところで、何かが変わるわけじゃないのですが。

とりあえず、まとめます笑
僕は自分がアスペだとわかってよかったと思ってます。
自分のことを深く知れたし、自分が周りにどう思われているかもわかったから。

で、自分がアスペでよかったか、と聞かれれば、まだわかりません。

でも、ここでアスペじゃなければよかったなんて言ったら、
自分を捨ててしまうようなもの、つまり自己否定をしているのと一緒なんですよね。

そんなのやっぱりもったいないじゃないですか。

「自分がアスペでよかったかわからないと答える」のは、
「アスペでよかったと自信を持って言えるくらいの人生を送りたい」という

若さ故の希望的な意味も込めています笑

まぁ、100人に1人くらいは日本にいるらしいですから、
そんな珍しい話じゃないですよ。

一人なんかじゃありません。
もうちょっと多かったらいいなーなんて思うこともありますが笑

まぁ、あんまり気にしないで、来年もマイペースな日々を過ごしていきましょう。

とりあえず、
ブログの総訪問者数が6000名を超えています。

この調子でいけば、桁が一つ増える日も近いかもしれません。

昔っから、自分の文章を通して人の心に何か影響を与えるようなことがしたいと思ってました。
ちょっとくらいは、ブログを通してこの夢をかなえているのかもなーと思うと幸せです。

え、これってもしかして、自分がアスペルガーじゃなかったら叶えられなかった夢なんじゃ。

自分がアスペルガーでよかったと思えること、一つ発見です。

こんにちわ、まことです。

これはアスペの人特有の考えかは分からないのですが、
僕はプレゼントを渡すときももらう時も、現金が一番だと思っています。

これまで親からもらってきた誕生日プレゼントは、ほとんど現金でした。
別に育児放棄されてたとかじゃなくて、僕がそう希望していたのです笑

正確には、図書カードを買ってもらって、それで好きな本を買ってました。
それか、親と一緒に本屋に行って、その場で親のお金でお気に入りの本を買ってもらったり。

一方で、中学生のころにはまっていたテレビゲームの攻略本を、
サプライズで父親に買ってもらったときは、

確かに攻略本があったらいいかもしれないとは思っていましたが、
サプライズである時点でそのプレゼントは、僕にとっては喜ばしいものではありませんでした。

どうせ買ってくれるんだったら、
「この攻略本今度買ってくるけど、ほしい?」
と事前に言ってくれたらよかったのに、と不満に思っていました。

(今なら、父の僕に対する愛情だと理解できます。しかし当時は、不満に感じてしまいました)

とにかく、プレゼントはサプライズではなく、自分で選びたい主義なのです。
そのためには、与えられた金額で最大限自分のほしいものを買える、
現金というプレゼントが、一番理想的だと思っていました。

なので、僕は現金をそのまま友人にプレゼントしたことがあります。

そのほうが、相手にとっても最も欲しいものを手に入れることができると考えたからです。
自分が相手のプレゼントを選んで買って渡すよりも、そのほうがいいと思ってました。

例えば、高校の時に所属していた部活のパーティーでの「プレゼント交換」で、
誰にあたるか分からないプレゼントに、現金を選びました。

あと、留学中に一緒に暮らしていた外国人とのクリスマスパーティーでも、
「プレゼント交換」があったのですが、

This is Japanese money~ (これは日本のお金だよ~)とか言いながら、
日本の50円玉とか5円玉とかをあげた記憶があります。
そして、There is a hole! (日本の小銭には穴があるのね!)と驚かれました。

こういった風に、現金をプレゼントとして選んだことが、今までに4回ほどあります。

なんとなく、世間ではタブーな印象があるような気もしないでもないですが、
現金に勝るプレゼントはこの世にないと思ってます。

自分が一番ほしいものは、他人じゃなくて自分が一番分かってる。
だったら、現金をください。

こういう僕なりの思考は、誰にも当てはまるものだと思ってます。
でも、どうやら間違いのようです。

世間一般では、やはり現金をプレゼントとして選ぶのは、常識がないとか、
心がこもってないとか、冷たいとか、そういう風に思う人が多いみたいです。

なんでなんだろう。

こんなプレゼントで、あの人は喜ぶかな?とか、そういうことを気にするくらいなら、
現金を渡したほうが、絶対に相手のためになるはずなのに。

んー、やっぱりこの世の中は、おかしいことだらけです。。。

ちなみに僕は、中学生の時の数少ない友人から誕生日プレゼントとして
500円玉をもらったときは、素直に嬉しかったですよ笑

この考え方は少数派なのかなー? はー。

こんにちわ、まことです。

発達障害の方は、動作性IQが低くなりがちみたいですね。
もちろんそうじゃない方もいるようですが。

さーて、昨日に引き続き、
心理士さんからのWAISフィードバック。今回は動作性IQ編です。

まずは僕のWAIS結果から。

言語性IQの結果や分析は、下記のURLから↓
http://rakkansyugi.blog.jp/archives/19327457.html

動作性IQ 92
知覚統合 95
処理速度 113

配列 7
完成 4
積木 10
行列 14
符号 10
記号 15
組合 実施せず

以上の結果から、次のようなフィードバックをいただきました。

・一番低い完成は、IQでいうとだいたい70くらい。100人中ワースト2くらい笑
 なので、ここが必要となる場面になると大変であろう。

・完成が低い要因やその結果起こる問題について、次の2つが考えられる。

①知覚統合の他の下位項目は、積木10、行列14なのに、完成が4。

つまり、機械的な情報に対してはある程度うまく反応できても、
絵のような色々な情報が混じった情報には、不適応を感じる。

「配列と完成が両方落ち込んでいるが、その他の項目は特に問題がないこと」や、
「言語性IQでも、作動記憶>言語理解で、この差が極端に大きかったこと」を考慮しても、

やはり言語や絵といった抽象的な情報よりも、数字や記号などの機械的な情報を
処理することに向いていると考えるのが一番合理的。

しかし日常生活では、機械的な情報より、色々な情報を扱うことが多い。そのため苦労する。

また、一般的には行列推理よりも絵画完成のほうが、難易度が低いため、
(例えば子供からすれば、記号よりも絵のほうがなじみ深く、簡単に取り組みやすい)
余計に周囲からは「難しいことはできるのに簡単なことができない」と低く評価されやすい。

②完成が低くなる原因としてはいくつか考えられるが、僕の場合は空間把握能力の問題。

 例えば普段、僕は物を見つけるのが極端に苦手。目の前にあっても気づかない。
 こういうのは、絵画完成が苦手なところに由来しているらしいです。
 また、初めての場所や道に迷いやすいそうです(ありますあります笑)。

・処理速度に関しては、両方とも10以上なので特に問題はないが、両者に差がある。

符号は縦の視線の動きで、より広い視野が求められる。
記号は横の視線の動きで、あまり広い視野は求められない。

符号<記号の差が極端に大きいと、黒板を見たあとにノートに書き写そうとしても、
書き写す場所(さっき黒板を見るまで書いていた場所)をすぐに見つけるのが苦手らしい。

しかし僕にはそういった、授業内での困難はなかったので、やはり問題視する必要はないそうです。

こんな感じでしたね。

特に、完成が低い原因とかはものすごく納得がいきました。
僕は機械的な作業が得意なんだなーと。

昔っから、一人で黙々と取り組む単純作業では、いち早く終わってた記憶があります。
そしてそういうのは、現代全てロボットやコンピュータがしてて、なかなか強みを生かせない笑

あ、でも、会社での事務作業とか、皆が嫌がりそうな同じことを繰り返す作業とかなら、
なんとなく人よりもできそうな気がします。
ただ、それが共同作業となると、、、言わずもがな笑

また、心理士さんには
「下位項目間の差が大きい。これまで色々と苦労の多い人生だったであろう」
と言われました。

んー、苦労が多かったのかどうなのか。

なんか周りと違う? おかしい?ってことは思ってましたし、
自分だけが変なところで苦労してて、なんか誰とも共感できないー泣とは感じてました。

個人的には、苦労が多いぶん、人と違う経験もできるし、
そのぶん人とは違う幸せも得れるんじゃないかなっていうふうに考えてるんですけどね。

とりあえず、なんだか自分が普段感じてる長所や短所が、
こんなWAISといった検査一つだけで色々と明確になってくるなんて、

やっぱりこれは、義務教育の一貫として導入すべき!と強く感じました笑

こんにちわ、まことです。

この前、知り合いの臨床心理士さんに、
僕のWAISの結果を分析していただく機会を得ることができました。

その方はWAISについてもわりと知識豊富らしく、
これまで色んなタイプのWAIS結果を見てきたそうです。
そのため、もう大満足すぎるくらいのフィードバックをいただきました。

これを自分のためだけにするのはもったいない、ということで、
このブログを通して、可能な範囲でシェアさせていただきます。

僕と似たようなWAIS結果の方もそうですし、
ちょっと気になっている項目(他と比べて落ち込んでたり、など)がある方、

その他、WAISを受けたけど実生活にどう生かしたらいいか分からない方など、
ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
(WAISだけじゃなくて、おそらく子供用のWISCについてもほぼ同様だと思います)

では早速、今回は言語性IQ編です。
順に説明していきます。

まずは僕のWAIS結果

言語性IQ 105
言語理解    90
作動記憶 145

単語    7
類似   9
知識   8
理解   8
算数 15
数唱 18
語音 18

次に、これらから言えることを簡単にまとめます。

・言語理解は、下位項目含めて全て平均の範囲に入ってるので、特に問題はない。
 7~13は、平均の範囲。普通の人は、ほとんどの項目がここに収まるらしいです。
 ぶっちゃけ、下位項目に差があっても、ここにほとんど収まってればあまり問題視しなくていい。

・単語よりも類似のほうが高い場合、言葉を使った説明能力よりも、
 共通性や法則性を見つけてピックアップする能力のほうが優れている。

・同じ耳を通した情報処理でも、言語より数字のほうが得意。
 そのため、あいまいな情報よりも機械的な情報を扱うほうが得意。

・僕のように作動記憶が極端に高すぎる場合、弊害が起きる場合もある。
 例えば耳からの記憶能力が高すぎて、言われたことをいつまでもずっと覚えていたりして、
 そのことに考えが左右されがち。悪口とかを言われても忘れることができにくい。

・作動記憶が高いのに言語理解が低いと、聞き取れてもそれが言語的に処理できなくて、
 それが原因で相手の話をすんなり理解しにくくなりやすい。

・理系っぽい頭の構造(僕はド文系です)。

こんな感じでした。

他にも、

・普通の人(語弊があるかもしれませんが、ようは多数派の人ということです)は、
 WAISを受ける機会を持つこと自体がほとんどないので、
 結果的にWAISを受けた人の結果の大抵は、極端なでこぼこになることが多い。

・中には、下位項目で1と19の両方を持っている人がいる(驚

・4以下の項目と、16以上の項目を両方保持している人は、生きづらくなりやすい。
 それは、あることはものすごくできても、別のことは他の人よりできないと、
 できないことに評価の基準が置かれることが多くなり、自己評価が低くなりやすいから。

・そして、周囲の人間からしても、あることは簡単にやってのけるのに、
 別のことは極端に苦労してるから、「こいつふざけてるのか?」みたいに思われやすい笑
 項目間の差が大きければ大きいほど、大変(これは動作性にも共通して言えるそうです)。

・発達障害に特徴的なWAISの結果というのはなく、結局は人それぞれ。

・WAISの結果から、人より優れているとか劣っているとかいうことは無意味で、
 結局この世の中は多数派の人(ほとんどの項目が7~13にあてはまる人)
 のためにできてるので、少数派の人が苦労してしまうだけ。
 少数派の人が劣っているのではなく、もちろん多数派の人が優れているわけでもない。

・苦手なとこだけじゃなくて、得意なことに目を向けることも大切。

といったことを教えていただきました。

いやー、本当に参考になりました。
次回は、動作性IQのフィードバックについて書きます。

こんにちわ、まことです。

WAISを受けた際、詳しい説明が医師や心理士さんから受けられるとは限りません。
病院によってはかなり細かく教えてもらえる可能性もありますが、

僕のように、データは教えてもらえても、そこからの実生活へのアドバイスを
全くもって与えてもらえない、という場合もあります。

こればっかりは、実際にその病院に行かないと分からないこともありますが、
これから診断を受けようと思っている方は、気をつけておいたほうがいいと思います。

中にはIQの数値さえも教えてくれないところもあります。
僕の場合も、最初は結果を簡単な文章でまとめたものしかくれず、
詳しいグラフのようなものがほしいと頼んだ結果、やっと詳細な数値を教えてもらえました。

さて、今日の本題です。
WAISでは、有意差という言葉をよく耳にします。
有名な話では、言語性IQと動作性IQが15以上あれば有意差で、発達障害の可能性が高いとか。
(僕自身は医者ではないので何ともいえませんが、この15という差は5人に1人くらいの確率で
 発生するらしいので、特段珍しいとは思えませんが)

で、この有意差。有意な差が大きければ大きいほど、もちろん珍しいということになります。
例えば言語性IQと動作性IQが30離れていれば、珍しいといえるかもしれません。

同じようなことが、群指数においてもいえます。
群指数とは、言語理解、作動記憶、知覚統合、処理速度のことですね。

で、ちょこっと色々調べてみたところ、
言語理解と知覚統合の差が20あるのは、10人に1人らしいです。
同じように30あるのは100人中2~3人だそうで。

同じように言語理解と作動記憶の差が20あるのも、10人に1人くらい。
30あるのは、100人中2~3人。

ちなみに僕は、この差が55ありますが(言語理解が90で作動記憶が145)、
このように差が40以上ある人は、1000人中5~8人だそうです。
差が50以上ある人についての統計は、調べましたがなかったです笑

同じように、言語理解と処理速度については、
差が20あるのは100人中12~13人(僕はここに該当します)。
差が30あるのは100人中5人くらい。
差が40あるのは100人中1人くらいだそうです。

アスペの方は、言語理解が高い人が傾向的に多いそうなので、
こんなふうに群指数同士で比較してみるのも、
WAISの結果をより深く知るためにはいいかもしれません。

これまでのことを簡単にまとめると、

差が15→100人中15~20人
差が20→100人中10人
差が30→100人中2~5人
差が40→100~200人中1人

くらい、みたいです。

(※僕は医者ではないので、あくまで以上の情報は参考程度にしてください)

で、やっぱりなんだかんだで気になるのは、僕みたいに、
群指数間の差が、50以上ある人は他にいるのだろうか、ということなのです笑

言語理解 90
作動記憶 145

同じ言語性IQであるはずなのに、どうしてこの差が生まれてしまうのか。

あ、ちなみに

知覚統合 95
作動記憶 145

この2つにも、50の差があります。
まぁ、この知覚統合95というのも、

絵画完成 4
積木模様 10
行列推理 14

というように、ものすごく上下の落差があるものの平均をとった結果なので、
信憑性に欠けるような気もしないでもないですが。。。

さて、ちょっと話がそれたので元に戻すと、
今まで色々とWAISについてネットで調べてみましたが、
なかなか見当たりません。差が50以上ある人。

もしもいたら名乗り出ていただけないでしょうか?笑
それで、もしもそれがどのように生活に影響しているかについて、
自分なりに感じているものもあれば、教えていただきたいです。

ちなみに僕が最近実感しているのは、
思った以上に僕は言葉を知らないということです。

日本語の勉強をしなければなりませんね笑

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