新社会人を目指すアスペルガーのブログ

大学4年の時にアスペルガー(今でいう自閉症スペクトラム)と診断され、今は社会人8年目です。社会で辛い思いをしている発達障がいの方に、「悩んでるのは自分だけじゃないんだ」と安心してもらえるようなブログを目指して始めました。先日社会福祉士国家試験に合格し、発達障がいのある方も対象にした就労支援に携わることになりました。

2015年01月

こんにちわ、まことです。

僕はよく、服を表裏や前後を間違えて着てしまいます。
実はこれも、発達障害の特徴の一つです。

たとえばパッとした見た目ではわからない無地のシャツや、
表裏ではあまり柄の変わらない服などを、

よく確認もしないで着ていると、
母親に「またそれ表裏逆に着てるよ」と指摘されてしまいます。

個人的には、指摘されるまでまったく気づかないので、
指摘されたところで特に着なおそうとするつもりもあまりないのですが、

そのままでいればまた母親にいろいろ言われてしまうので笑、
仕方なくもう一度きちんと着なおす、という感じです。

間違えて着ているのに気付かないまま外に出て、
帰ってきたあとに間違いを指摘されたこともありますね笑

あと、靴下の左右を間違えることは本当によくあります。

見た目じゃわからないじゃないですか、これ(定型発達さんにはわかるのかなー。。。?)
だから、とりあえず履いてみるんです。

で、その時になんとなく左右が違うような気もするんですが、
別にどうでもいいというか、左右が違っているとわかったまま履き続けています。

服の表裏や前後、靴下の左右が見てすぐにわからないのは、
もしかしてWAISの絵画完成が4点だったところからきてるのかもなーなんて勝手に思ってます。

定型発達さんでもこういう間違いをすることはあるかもしれませんが、

間違いに気づいたら履きなおしたり着なおしたりするのが定型発達さんで、
間違いに気づいてもそのままで平気なのが発達障害さんなのかな?なんて考えたり。

ようは無頓着なんですよね。
でも、こだわるとこにはすごいこだわる。

こういうところが、アスペさんが変わってるといわれる要因の一つなんでしょう。

こんにちわ、まことです。

先日、読者さんから以下のようなメッセージをいただきました。
テーマは、発達障害の診断を下すお医者さんの役割についてです。

【メッセージ】

まことさんは、診断を下す先生の役割ってどの程度だと考えておりますか?

例えば、私の考えだと、診断を下して場合によっては障害者手帳を交付したり
薬を出したりするところまでが先生の役割だと考えております。

主さんは、先生から職場に何かをアドバイスを伝えるとか、
あるいは、本人に事細かにアドバイスをするところまで先生の仕事だと思いますか? 

もっとも今の日本の短い診療時間ですとそれらは難しいとは思いますが・・・

まことさんの考えを短くてもいいので知りたいです。
どんな意見でもまことさんの考えに反論するつもりもありません。
よかったらよろしくお願いします。

というものです。

僕自身は医療関係者でもなんでもないのでよくわかりませんが、
やっぱりお医者さんは、機械ではなく人間なのですから、

人間らしい対応もしてほしいなーと思うのが正直な気持ちです。

僕自身、発達障害の診断のために2つの病院にいきましたが、
両方の病院とも、問診や診断結果を踏まえたうえで、今後のアドバイスをしてくださいました。

手帳がほしくなったらいつでも診断書を書いてあげますよとか、
僕が会社で働くにあたって気を付けるべきこととか、
心理検査の結果から得られた性格をもとに、日常生活で意識すべきこととか。

うれしいですよ、そうやって真摯に向き合っていただけると。
内科とかと違って精神科って、やっぱり悩みを抱えている人が多いと思うんですよね。

そういった悩みって、手帳の発行とか、お薬の処方だけじゃ、
どうしても解決できないことじゃないでしょうか。

内臓の異常とか、そういうのって、手術とか薬とかでだいたい解決できるんでしょうが、
心の問題って、その問題の原因となる職場や家庭など、患者さんを取り巻く環境が
要因となってるケースが多いわけで、その要因を解決しないと問題も解決されないと思うんです。

お医者さんが直接的に問題を解決すべきだとまではいきませんが、
その問題解決の糸口やヒントくらいは、与えてもいいんじゃないかと感じます。

なので僕は、あくまで精神科のお医者さんに限っては、
きちんとその患者さんが生きやすくなるように、多少のアドバイスをしたほうがいいと考えます。

理想論かもしれませんが、以上がぼくの思いです。

メッセージをくださった方の考えとは反対のものとなってしまいましたが、
こればっかりは僕たち発達障害者当事者さんがどうこう言うものではないのかもしれません。

お医者さんは、人それぞれ自分の治療方針のもとで、最善を尽くしていると僕は信じてます。
(医療ドラマとかでは、必ずしもそうではないようですが笑)
その方針に合う患者さんもいるし、合わない患者さんもいるでしょう。

人間同士に合う合わないがあるように、医者と患者でも合う合わないがあるはずです。

医者はこうあるべきとか、患者はこうあるべきとか、そういうのは決められませんが、
フィーリングがあったところに、結局は落ち着くんじゃないかと思います。

メッセージをくださった方、ありがとうございました。

当ブログでは、こんなテーマで記事をかいてほしいとか、そういうのがあれば、
いつでもおっしゃっていただければ、可能な範囲で対応しますので、

コメント欄か、公開されるのが嫌な方は、非公開のメッセージを通して、お伝えください。

非公開のメッセージを送るところは、パソコン上では、右側のカレンダーのすぐ下にあります。

こんにちわ、まことです。

もうはっきりいっちゃいましょう。

僕は学校が嫌いでした。なぜって、いじめられるし、からかわれるから。
でもそういうことをする人って、悪いことをしている意識はあまりないんだと思います。

でも、そういうことをされる人の側からすれば、
「この人たちは、どうして他人の気持ちがわからないんだろう」と思うわけです。

僕がずっと思っていたことなのですが、
アスペさんが人の気持ちをわからないんだったら、
いじめをしたり、人の悪口を平気でいう人たちは、どうなんだ、っていう話です。

少なくともアスペさんは、正直に言いすぎて人を傷つけることがありますが、
それは決してわざとやってるのでもなく、悪気もありません。
(これは定型発達さんにとっては理解しづらいかもしれませんが。。。)

でも、いじめをしたり悪口を言う人って、たぶんその行為自体に爽快感があって、
自分より劣っている人を見つけて、その人を排除することを気持ちよく感じるんでしょう。

一応言っておきますが、アスペさんでもいじめの加害者になることだってあり得ます。
(まぁ正直、他人にあんまり興味のないアスペさんが、わざわざ
 いじめをしてまで他人に関わろうとすることなんて、ほぼ無いと思いますが笑)

アスペさんだからいじめられる側。定型発達だからいじめる側。
そのような話をしているのではありません。

けれども、多くのアスペさんがおそらく感じてきたように、
自分の強すぎる個性ゆえに、周囲から浮いてしまうことはよくあったと思います。

そしてそれに目をつけてくる人が、悲しいことにこの世の中にはいます。

んー、どうしたらこの問題は解決するのかな。

僕がいじめられてるときにいつも思っていたのは、
きっとたぶん、この人たちは、僕をいじめることでどうにか自分の精神を安定させているんだろうな。
きっとこの人たちも、ある意味被害者なんだろうな。ということです。

今思えば、僕がいなければ、あの人たちは、普通の毎日を送ることができなかったのかも。
それか、僕以外の人がいじめられていたのかもしれません。

社会とは人と人が支えあっているものとはよく言われますが、
いじめというのは人と人との間で無限に続いている、悪循環のようなものです。

そしてその悪循環に、アスペさんというのは高確率で巻き込まれてしまうのです笑

こんにちわ、まことです。

大学の授業で、何かアスペの特性のせいで困ったことがないかどうか。
思い出してみると、ありました。
今では笑い話ですが、当時の気分はイライラでした笑

さて、現在大学生の方や、大学を卒業済みの方はわかると思いますが、
たいていの大学では、英語を第一外国語として学習し、

その他の外国語(中国語など)を第二外国語として学習します。

僕の大学も同じような感じで、僕はフランス語を第二外国語として勉強していました。

一年の時は自分で言うのもなんですが成績優秀で、
フランス語のテストではいつも90点以上でした。

安心しきったまま二年生になると、今度は新しい、日本語ペラペラの
フランス人の先生が授業の担当になりました。

するとその先生は、

「この授業は出席必須じゃないし、テストもありません。
 なので来なくても大丈夫です」

なんていう、ものすごい優しい、まるで天使のような言葉を発してくれたんですね。

それを丸々信じちゃった僕は、
「フランス語めんどくせー。休めるやったー!」みたいに喜んで、
次の週から授業をずっとサボってたんです。

それから2か月後のことでした。なんと先生から呼び出しが。。。

行ってみると、
「あなたは全然授業に来ないので、特別にテストを受けてもらいます」
と言われたんです。

僕としては、「はー!?」みたいな感じでした。

え、先生、来なくてもいいって言ってましたよね?
来なくてもいいって言ってましたよね?

「でも、ほかの皆さんは来てましたよ。あなただけです。ずっと休んでいたのは」

なんとなんと。
どうやら、僕以外の子たちは、ちゃっかり授業に出ていたようなのです。

あとで話を聞くと、その先生の言葉を信じて授業を休んでいた子もいましたが、
さすがにこれはおかしいと感じて、途中から出席するようになったそうです。

騙された。。。

というか、あの先生の言葉はもしかして冗談だったのか?

それをバカ正直に信じ続けてたのは僕だけだったのか。。。

とりあえず、圧倒的な少数派である僕に反論の余地はなく、
先生の言うとおりに、特別に試験を受けることになりました。

ただ、最初に書いたように、僕のフランス語の成績はクラスでもトップでした。
なので、特別試験もそれほど問題なくパスできました笑
(残念ながら、毎回90点以上だったのに、その学期だけ80点台でしたが泣)

とまぁ、こんなまるでネタみたいな話です。

でもこれって今思えば、だいぶひどい話じゃないですか?
先生の言うとおりに僕は従っただけなんですけど。。。笑

とりあえず、大学生のアスペさんたち。
先生の「授業来なくていいよ」「テスト受けなくていいよ」とか、そういう言葉は、
信じないほうがいいですよ! あとで痛い目をみます。

幸いにも僕は一年時の勉強のおかげで、特に問題はなかったですが、
騙されたような気がして、決して良い気持ちではありませんでした。

こんにちわ、まことです。

明けましておめでとうございます、という挨拶から今年は始めようかとも思いましたが、
やっぱり「こんにちわ」がしっくりきました笑

さて、とある大学生の読者様から先月メッセージを通してご要望がありまして、
大学生ならではのアスペ的なエピソードが知りたい、とのことでした。

その方は現在1年生で、今後の大学生活の参考にしたいそうです。

まずはメッセージをくださった方。
いつも楽しく読んでいただいているということで、ありがとうございます。
(そして返信が遅れてしまい、すみません)

そして、貴重なご意見ありがとうございます。
このブログは読者さまあってのものですので、
これからもこういったご要望があればいつでもおっしゃってください。

大学生のアスペ当事者が書いてるブログって、案外少ないですよね。
僕もこの点に注目して記事を書こうとしてましたが、ついつい後回しになってました。

というのも、僕自身、大学時代よりも中高時代のほうが、アスペの特性が強く出ており、
苦労したと感じることが多かったからです。

大学時代は比較的集団生活を送る必要性が少ないため、
個人で行動するぶんにはさほど問題のない僕の場合、弊害は少なかったです。

ですが、とはいえども今思えば、大学生ならではのエピソードも多々ありますので、
これからは時々、そういったことも書いていきたいと思います。

(就活についての記事はすでに書いているので、もしよろしければ参考にしてください)

アスペさんならではの、興味のあることにはとことん集中できる力を生かして、
大学生活の4年間を通して、自分なりの特技を身に着けられるといいですね。

それではみなさん、今年もよろしくお願いします。

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