新社会人を目指すアスペルガーのブログ

大学4年の時にアスペルガー(今でいう自閉症スペクトラム)と診断され、今は社会人8年目です。社会で辛い思いをしている発達障がいの方に、「悩んでるのは自分だけじゃないんだ」と安心してもらえるようなブログを目指して始めました。先日社会福祉士国家試験に合格し、発達障がいのある方も対象にした就労支援に携わることになりました。

カテゴリ: アスペルガーの診断

こんにちわ、まことです。

今日はWAISⅢを受けました。

というわけで、以下WAISⅢの感想を色々と述べていきます。

まだ受けてない人もいると思うので、それを配慮した内容で書いたつもりです。
ですが、やっぱり受けてない人はあまり読まないことをお勧めします。









〈言語性検査〉

【言語理解】とりあえず答えたけど、出来具合は不明。

●単語
ある一つの単語を除き、全部知っている単語でした。
しかし、それをどういう意味か説明するとなると、難しかったです。
普段の生活でも、単語がすぐに口に出てこなくて、あれって何だっけ、
ってなることがよくあったり、言おうと思った単語と別の単語が口から出てくるからでしょう。
自分が納得のいく説明ができるまで、時間がかかってしまったように思います。

●類似
最初は簡単なのに、徐々に難しくなっていきます。
でも、単語と比べると、何倍も端的に、分かりやすく説明できました。
一つだけ何じゃそりゃ、といった質問がありましたが、それ以外はわりと上手く答えれたと思います。

●知識
答えていて恥ずかしくなってきました泣
検査が終わった後に調べると、小学生でも分かっていそうなことを、堂々と間違えて答えてました笑
(僕の珍回答に、クスリとも笑わなかった臨床心理士さんを尊敬します)
その反面、自分でも何でこんなことまで覚えてるんだろう、といったことに正解した部分もありました。
覚えてた範囲で調べた限りでは、17問中8問正解。結果はあまり期待できません。

●理解(※言語理解には含まれません)
長く答えすぎて、強制ストップされたことが何度かありました。
元々考えとかを短くまとめて話すのが苦手なんです。
でも、長いながらもわりと常識あるところをアピールできたような気がします。
(臨床心理士さんが、毎回の項目の終了後に数字を書いてた?ようだったのですが、
鉛筆の音から、14と書いてたような気がします。ただの勘違いなら恥ずかしいけど笑)


【作動記憶】ものすごく自信あり。

●算数
たぶん全問正解できました!
就活でこの手の算数問題を色々と練習してたので、その効果が出たのかもしれません。
これはほとんど皆できないだろうなってやつも、ドヤ顔で答えてやりました。

●数唱
これもたぶん完璧です。
復唱(数字を言われた順番に応える)は、もう余裕のよっちゃんでした。
逆唱は、7桁目くらいからは大変でしたが、それでも最後まで全部、自信をもって答えました。

●語音整列
数唱よりは少し時間かかりましたが、確実に全問正解できたと思います。


〈動作性検査〉

【知覚統合】分野ごとの落差がありそう。

●絵画配列(※知覚統合には含まれません)
一応この順番か?と並べてみても、一個カードが余ったり、
他の順番も考えられたりで、迷ったやつが半分くらいです。
そういったやつは制限時間ぎりぎりまでやりましたが、自信はありません。

●絵画完成
たぶん10問くらいあったんですけど、そのうち4問くらいは全く答えられず。
簡単なやつは5秒以内に終わるのに、それを超えると分からないという感じ。
実はこれがWAISの中で最初のテストで、雰囲気もつかめず、苦労しました。

●積木模様
一応出された問題は、思考錯誤しながらも全部完成できました。
もっと早く解けたら、もっと難しい問題も出てきたのかは分かりません。
もしも最後の問題が、最難関の問題なら、わりと出来はいいんじゃないでしょうか。

●行列推理
わりと後半の難しい問題も、ほとんど分かりました。
たぶん15問くらいありましたが、13問くらいは正解できたと思います。


【処理速度】分野ごとの落差がありそう。

●符号
4割くらいしか終わらなかった記憶があります。
問題は半分以上余ってたから、たぶん出来は悪いほうなんだと思います。

●記号探し
冊子みたいになってて、4ページめのほとんど最後のほうまで終わりました。
ものすごく集中して、しかも素早くできたので、出来はいいと思います。

全体的に楽しくできました。
ですが、今振り返って思うのが、

・口に出して文章で答えるときや、思い出して答えるとき、心理士さんとは全く別の方向を見てる。
 (例えば言語理解のとこや、作動記憶のとことかは、ほとんど心理士さんのほうを見てません)
・相手に伝えるというよりも、言うことだけに専念している
 (相手が理解できるように分かりやすく話せない)

これはやっぱりアスペの傾向を示しているのかそうでないのか。

さておき、結果は10月15日(水)とのことです。
それまでしばしお待ちください。

こんにちわ、まことです。

待ちに待ったというか、待たされたというか、
前回のロールシャッハテストから約2か月待ちました。

明日、WAISⅢを受けてきまーす。

アスペルガーと確定診断を受けてるのに、どうしてまたWAISを受けるの?
と思っている人もいるかもしれないので、一応説明すると、

僕がアスペの確定診断を受けたのは、WAISなどの心理検査を行っていない病院でした。
成育歴や特性などの問診を受けた結果、診断されたということです。

あくまでWAISなどは、診断をより確実にするものといった位置づけで、
WAISの結果=診断に必須、というわけでもないようです。

ようは、社会性、コミュニケーション力、想像力の3つに特異性が見られる、
そしてその特性は幼いころからあった、というような判断ができれば、
問診のみで確定診断ができる、と考える医者もいるということでしょう。

ただ、僕の場合、数字によってより自分を見つめ直したいという思いと、
どうせならIQも知りたいなという気持ちから、
現在別の病院でセカンドオピニオンを受けているという状況なのです。

WAIS、ロールシャッハを含めた最終的な結果は10月になる予定です。

では、明日できるだけいい結果が出るように頑張りたいです。
どうせならIQは高いほうがいいですからね!笑

※明日の最新記事の投稿は、検査を受けてからするので、
いつもの正午更新ではなく、夜の更新になる予定です。

こんにちわ、まことです。

今回は前回の記事に引き続いて、アスペと診断を受けて、
よかったことと悪かったことを書きます。(前回の記事はこちら

【メリット2つめ:自分と同じような人がたくさんいるとわかった】

推定で100人に1人はいるといわれるアスペルガー。
日本の人口が1億2千万人ですから、日本だけで120万人いるんですよね。

アスペとはいっても、100人いれば100通りの特性。
全員が、僕と同じような特性を持っているわけではありませんが、
ある程度の共通した傾向、というものはやっぱりあると思います。

自分自身がそのアスペと診断されたことによって、
自分と同じようなことを考え、同じような経験をしてきた人がたくさんいることを
知って、なぜか多くの人とのつながりを感じてしまいました。

あと、アインシュタインとかエジソン、スティーブジョブスとかも
アスペルガーらしく、そんなことを聞いたら、自分ももしかしたら天才?みたいに
思ってしまうのも、別に悪くはないですよ、ね!?

【デメリット2つめ:社会に出るのがちょっと不安】

僕は大学生です。社会に出たら、苦労するのは分かってます。
でも、定型発達の人がしないような苦労まで、アスペの人はしてしまうことを知って、
不安にならないといえば嘘になります。

なるべく自分に合った職種を選んで就職活動を終えたつもりではいますが、
それでも対人関係で何かやらかさないかと不安です。

でも、社会人になって、身も心もボロボロになってから、自分がアスペだったと知るよりも、
アスペと自覚したうえで社会人になって、身も心もボロボロになってしまう前に、
きちんと自分で予防策を練ったり、最終手段としては周りの理解を得ることのほうが、
総合的にはいいんじゃないかとも思います。

あと、どこかのタイミングで、僕は海外で働きたいと思ってるので、
その時の状況を見て、自分にあった人生を考え直すのもありだと思ってます。

こんにちわ、まことです。

僕がアスペと診断されてよかったと思ったことは、主に2つあります。
逆に現時点ではデメリットと思えるところも、主に2つあります。

総合的には、診断されてよかったと思ってます。

今回はメリットとデメリットを、1つずつ紹介します。

【メリット1つめ:自分の人生が一本の線でつながった】

正直、僕はアスペと診断されたかったのかもしれない、と思ってます。
もし自分がアスペじゃなかったら、今までの人生で躓いたところを、
どうやって説明したらいいのか分からなかったから。

アスペを、過去の失敗や、現在苦労していることの言い訳にしたかったのかも。

病院に行く頃には、「たぶん自分はアスペだろうな」と思って行ったので、
診断を受けた時は、「やっぱりそうだよね」と思ったのが正直なところです。

二次障害を発症してて、その治療中にアスペと判明する人もいるみたいですが、
僕はそうではなかったので、それとはまた少し違うと思います。

少なくとも僕の場合は、これまでの人生が一本の線でつながったことで、
今後の人生をどのように生きていけばいいのか、参考になりました。

特に僕は大学生なので、社会に出る前に知れたのはよかったと思ってます。

僕はアスペだからといって、自分がしたいことを最初からあきらめようとは思ってませんが、
自分にとって苦手かもしれないことに取り組むのであれば、
心構えをきちんとして、準備ができるというのがいいかもしれません。

【デメリット1つめ:定型発達の周囲の人と、自分は違うんだと思ってしまう】

何でしょう。定型発達の人とアスペの人で、違う人種というか。
何でもカテゴライズするのは嫌いですが、やっぱりちょっとそう思ってしまいます。

自分にとっては当たり前のことが、定型発達の知り合いにとっては
当たり前じゃなかったり、その逆のこともよくあります。

自分が個性的だと言われることに関しては、僕はむしろ誇らしいくらいに
思ってたのですが、あらためてそれが「アスペルガーという障害」によるものだと
知ったときは、どことなく複雑な気分になりました。

定型発達の人と、自分とには、一生越えられない違いがあるのかな、と。

でも最近は、同じ人間なんてこの世には一人もいないんだから、
男女の違いがあるように、アスペと定型発達の違いがあるのかな、みたいに
思うようにしてます。

よく男の人が、「女の人の気持ちはわからないな~」というように、
定型発達の人が、「アスペの気持ちはわからないな~」というみたいな感じですかね。

だって、違う脳の特徴があるんだから、当たり前じゃないですか、違う人間なのは。
もっと違いに寛容な社会になればいいな、と思います。

こんにちわ、まことです。

この前、唯一の内定先である会社さんと面談してきました。
今後の研修についてなど、色々と連絡事項があったためです。
約1カ月ぶりにスーツを着たので、なんだか緊張しました焦

僕は来年以降、この会社でお世話になろうと思っています。

僕がアスペと確定診断されたのは、この会社から内定をいただいた後です。
もちろん、会社の人は誰も、僕がアスペということを知りません。

お医者さんには、「上司には一応報告しといたほうがいい」と言われましたが、
まだ入社していないこの段階でカミングアウトすれば、
内定を取り消されてしまうんじゃないかと思い、報告には至ってません。

それに僕の場合、あくまで軽度ということなので、
何とかして会社に適応できるんじゃないかと、甘い考えを持っているのも事実です。

確かに、いくら軽度だったとしても、何度も転職を繰り返している方や、
自主退職に追い込まれた方がいることは、十分知っています。
でも、僕は大丈夫なんじゃないかと、やっぱり考えてしまうんですよね。

このブログを読んでいらっしゃる方で、大学生の方、社会人の方、色々いると思うのですが、
やっぱり、社会に出る前に自分がアスペと知っているか知っていないかで、
全然違うんじゃないかと僕は思っています。

大学生のうちに診断される場合。
いい意味では、自分の苦手なことをしっかりと自覚したうえで働き始めることができます。
悪い意味では、自分はアスペだけど、この仕事はできるんだろうか、と不安になります。

社会人になってから診断される場合。
いい意味では、期待を胸に社会人生活をスタートできます。
悪い意味では、社会に出てから躓いた時に、自分がアスペだなんて思いもよらず、
自分は何でこんなこともできないんだろうと、自己嫌悪に陥りやすくなるでしょう。

これに関しては、とても一つの記事じゃまとめられないので、
次回以降、いくつかにわけて書きたいと思います。

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